タンクの防錆対策　アクアメイト

　タンクにはスチールタンクとアルミタンクがありますが、コンパクトさやウェート等などからスチールタンクの方が人気のようです。しかし、スチールタンクはアルミタンクに比べ錆が発生しやすく、特にタンク外部にキズがつくと表面のメッキがとれてしまうため短期間で錆がでてしまいます。スチールタンクの場合、タンクにキズをつけないよう注意すれば、発錆を防げると多くの方は考えるのではないでしょうか。
たしかにそれは間違っていませんが、実はスチールタンクが錆びる原因がもうひとつあるのです。

錆の主犯格とは？

　まず、次の表を見てください。

　海中では上表のような金属の錆びやすさの順序があります。（ちょっと難しいですが、金属は電気的エネルギーをもっていて、種類ごとに差があります。その値によって、錆びやすい・錆びにくいが決まってくるのです。）
　さらに、異なった金属同士が触れている場合、最も錆びやすい順位の金属のみが錆びるのです。（これも、電気的エネルギーの差が関係しています。）残念ながら、ほとんどの方がこれらの現象に気づいていないのです。キズも錆の原因のひとつですが、最大の原因は、複数の金属を使っているためだということを理解してください。では具体的な例をあげてみてみましょう。
　スチールタンクにチタン製のレギュレーターを使用した場合、

なにか対策はないの？

　様々な金属を使うと錆びるわけですから、裏を返せば、すべてのパーツを同じ金属にすれば錆びないのです。なるほど！簡単じゃないか、と思いますが実に難しいのです。仮に、すべてアルミ製にしたとしても、名前は同じですが中身は微妙に違います。ほとんどの金属は加工品ですから、すべてのパーツを全く同じ性質にするのは残念ながら無理なのです。
　でも、ご心配なく。もっと簡単で効果のある方法があります。アクアメイトをタンクに貼ってください。なぜかって？それは秘密ですと言いたいところですが、説明します。

アクアメイトとは？

　なぜ、アクアメイトを貼ると錆びないかというと、ダイビング用品に使用されている金属より錆びやすい亜鉛を使用しているからです。（先ほどの金属の錆びやすさの順列表を見てみてください。亜鉛はマグネシウムに続いて錆びやすい順位です。）ようするに、アクアメイトが錆の対象となり、他のダイビング用品の犠牲になってくれるのです！
　アクアメイトをタンクにピタッと貼っていただければ、タンクはもちろん、レギュレーターの錆も防いでくれます。耐水性のノリを使用しているので、とてもはがれにくいです。
　単純・安価ですが、かなりの効果が期待できます。ダイビング用品の錆に悩んでいる方、困っている方は是非試してみてください。

アクアメイトの効能期間

　使用頻度にもよりますが、寿命は１年程度。
　消耗品のため、潜水終了後の器具の点検、清掃時に確認してください。
　５０％程度（もとのサイズと比較）消耗したら張り替えて下さい。

アクアメイトの対象

　スキューバ潜水器具、海中で使用する金属道具・工具、スキューバーのボンベ等水中で使用する金属製品。

アクアメイトシリーズ

　アクアメイトシリーズは以下の５種類です。お好きなデザインがありましたら、使ってみてください。

イルカ	マンボウ	マンタ	キンチャクダイ	チョウチョウウオ