標識が倒壊するなんて考えた事ありますか?
写真@は錆が原因で壊れたものです。原因はポールの根元部分に錆が集中していたからです。
根元部分は水に触れやすいため錆が発生しやすく、局部的な腐食が起こってしまいます。
写真Aは壊れた部分を拡大したものです。地面から5cm程度までに錆が集中し、他は目立った錆・外傷はありません。根本が錆によって徐々にもろくなり、強風・地震等が原因で倒壊したものと思われます。
このように根本部分が錆びている看板・標識等は以外に多く存在します。錆は進行が早く、根本部分に錆があったらもう危険な状態です。倒壊によって被害をもたらしてからではもう遅いです。なんらかの錆対策をとらなければなりません。
写真Bは根本部分に錆があるポールです。だいぶ錆が進行し、あと何年かすれば倒壊する恐れがあります。この標識に錆対策をしてみたいと思います。
まず、紙やすり等で下地の金属がある程度見えるまで磨きます。そのあと、錆部分よりも広めに切ったメタルガードテープを貼ります。メタルガードテープは被膜効果と犠牲陽極作用のダブルブロックで錆を防ぐため、5〜10年程度効果が認められています。作業は簡単ですから、気付いた時にすぐできます。
写真Cはポールキーパーで錆対策をしたポール根本部です。メタルガードテープで処理するだけでも十分効果がありますが、悪環境ではより効果的に錆対策するために、根本部分をリングで覆うポールキーパーをお勧めします。
ここではメタルガードテープ、ポールキーパーを紹介しましたが、錆を取りペンキを塗るだけでも予防策になります。予算・環境面から最も適した方法を検討し、早急に錆対策を行ってください。被害が出てからでは手遅れですよ。